吾輩は猫である

夏目漱石吾輩は猫である』より、寒月君のはがきの文面

昔しある所に一人の天文学者がありました。ある夜いつものように高い台に登って、一心に星を見ていますと、空に美しい天女が現われ、この世では聞かれぬほどの微妙な音楽を奏し出したので、天文学者は身に沁む寒さも忘れて聞き惚れてしまいました。朝見るとその天文学者の死骸に霜が真白に降っていました。これは本当の噺だと、あのうそつきの爺やが申しました。

昔からこの文章が好きで今風に言うとコピペしてよく使っていた。
青空文庫:図書カード:吾輩は猫である